■■■ 1日目 ■■■

●阿蘇→熊本
 朝の牛やしないが終わり、9時ごろに出発。11時過ぎの高速バスに乗るためにちょっと早めに出発をする。
 こういう準備をしておかないと、買い忘れたものとかがたくさんあり、いろんなところに寄っていくことになる。
 まず、歯ブラシを買いわすれたので、歯ブラシを買い、意外とスリッパが役立つので、スリッパも買った。だが、田舎のホームセンターに売ってあるスリッパはたいしたことはなく、逆にシンナー臭く使い物にならない。せっかく買ったが、高速バス乗り場の近くのスーパーで買いなおすハメになり、無駄遣いをしてしまった。
 早めに出たということもあり、高速バスの通過時間よりも20分も早く着いた。いつものことだが、高速バスが定刻に来たことがない。ましてや土曜日だ。市内は混んでいる。案の定、20分遅れでやってきた。
 空港行きは博多行きと違い、結構空いていることが分かった。以前就職活動とやらをちょこっとしたときに博多に行った際には、「よろしいですか?」と言って隣に座らせてもらわないといけないほどある程度人が乗っている。そのときとは違い、ゆっくり乗れた。博多行きのときの経験があったので、荷物の多い今回は一度バスセンターまで行って乗った方が良いのか悩んだりもした。

●熊本→福岡空港
 今は桜の時期、もちろん阿蘇以外のところは結構葉桜になっており、桜とは言いがたいが、今から向かうニュージーランドは日本と間逆の季節なので、心配性な私は、もしかしたらこれが最後の桜かもしれないとか思いつつ、福岡空港までの道のりを楽しんだ。
 海外旅行といえば、小心者の私にとっては、生きて帰れるのだろうか。。という心配がある。それに追い討ちをかけるように、ニュージーランドに居る友達が、出発前に見ておいたほうが良いよと外務省のサイトをリンクしてメールをくれた。私がニュージーランドの良いところと思っているのが、英語圏のなかで一番治安がいいということだ。だが、外務省のサイトには恐ろしいことがたくさん書いてあった。学生時代社会科学系の研究をしていたので、「落石注意」の責任転嫁的なやり方を行政がすることぐらいは知っているが、今の私の状態では、外務省のサイトを真剣に見てしまっていた。ただ救いは、保険の死亡保障を5千万円かけて出発することだ。もちろん、他にも生命保険には入っているので、合計で一億円以上にはなる。私が死んだら家業の借金返済とかわいい牛子たちの快適牛舎が建つということを思うと、海外旅行を楽しめる思いなった。恐ろしいことだ 
 福岡空港に着いてすぐに搭乗手続きをした。私自身、正直車ばかりで飛行機に乗るのは10年以上ぶりだ。その上、自分で手続きをしたのは今回がはじめて。カウンターの前でマゴマゴしてしまった。それに気付いたJALのオネエサンが声をかけてくれて、無事手続きが済んだ。それにしても、かわいい系の若い女性ばかりだなぁと思ってしまった。お年を召した女性が見当たらない。こういう場所に来るといつも思う。日本はどこに行っても、キャバクラみたいだ。かわいい女性に応対してもらうという快適さの反面、将来の自分に不安を感じてしまうのは私だけではないと思う。
 出発まで2時間近くあったので、空港内を散策した。小さな書店があったので覗いてみた。関西空港からクライストチャーチ空港までの半日をどうやって潰そうかということを考え始め、本を買おうと思いたたからだ。だが、本を眺めていても読みたいと思うものはなかった。旅行に一冊の本が必要だということを実感した。私には今読むべき本があることも思い出した。それを思うと本を買う気が失せた。まあ、どうにかなるだろうと思い、お腹が空いたのでご飯を食べることにした。レストランエリアを散策して価格をずっと見て行った。市場価格の1.5倍ぐらいの価格に思える。特に、飛行機が見えるところはより高い。私はおいしそうなもので、コーヒーがついているランチを探し、千円以下のものを探した。いくつかあるうちの一つを選び、入った。ランチは最後の2つだったようで、ぎりぎりセーフだった。このランチは相場よりも200円ぐらい高いぐらいだった。

●福岡空港→関西空港
 今回の旅行はJALの悟空21を使い、JAL便で行くものだと思っていた。もちろん、便名はJALだが共同便で関西空港まではJALの子会社的な飛行機だった。やはりフライトアテンダーはきれい系の女性。カウンターの女性に比べると年齢層の幅は広そうだが、それでもやはりキャバクラだ。でも、女性からしてもきれいな女性に接客してもらうのは快適だ。私の席は通路側でよく見える。
席の隣は恰幅のいい男性だったのがちょっと災難。私は思う。こういう狭い席は隣は上品なオバチャンが良い。
 久しぶりに乗る飛行機は一つ気になることがあった。それは乗り物酔い。特に自分で車を運転するようになってからは、それがひどくなったように思える。だが、飛行機はとても楽しめた。離陸時のグーンと上昇する感じが一番心地よかった。
 関西国際空港についてからはいろいろとすることがあったので、戸惑った。まず、乗らないといけないので、搭乗手続きをした。窓口が多く、どこに行けば良いのか分からなかった。いろんなスタッフに質問して、ようやく手続きが済んだ。次は、海外で使える携帯を取りに行った。できればいつも使っているドコモがよかったが、ネットで調べたらボーダフォンだけ見つけたので、ボーダフォンで事前に契約をし、それを取りに行った。ボーダフォンカウンターを見つけるのも一苦労だった。
 それが済み、空港内を散策していると、ドコモのカウンターが見えた。その前に看板が立っており、そこに「海外でも使える!」と書いてあった。ボーダフォンで契約をしたことを自分で納得させるためにも、そのスタッフに詳細を説明してもらった。海外で使える!それもナンバーを変えず。ということだった。また、料金もボーダフォンに比べると安かった。こちらにすればよかったかな?と思ったが、待てよ、同じナンバーならお客様からの問い合わせ電話も入るなぁ。繋がるのに、手元にあるのに出ないのは失礼だし、出れば出れでお客様に通話料金を多大に負担させるということを思い、そういうことなら、番号が替わるボーダフォンの方がいいな。と確信した。あと、ここでも思ったが、本当に日本全国がキャバクラ化している。
 まだ時間があるので、いろいろ散策していたら、通路を間違い、一度外に出ることにした。自動ドアが開くと、うっ・・と思った。それは息ができないということだ。阿蘇という大自然の中で呼吸をしているとこんなにも生きる環境を選ばないと生きていけないということを思い知らされた。私は息を止めて、隣の自動ドアまでたどりついた。空港内は空気清浄機がきちんと作動しており、快適だった。
 早めに出国審査を受けることにした。そして移動をしていたら、モノレールで移動するということを知り、びっくり。何もかにもが初めての体験だった。
 また、JAL便だと思ったが、ニュージーランド航空の便だった。日本語を話せる乗務員が乗っていて、機内食に日本食が出るぐらいのものだった。

●関西空港→クライストチャーチ空港
 席に着こうとすると、隣が英語圏の白人のオバチャンだった。メチャクチャ緊張した。また、ぶ厚い英語の本を読んでいた。無難に乗り切ろうとかたく誓った。
 だが、そういうわけにも行かない出来事があった。入国審査カードが配られ、英語での説明だった。ガイド本にそのことが書いてあるのを知っていたが、そのガイド本はNZに居る友達が持っているので、もって来なかった。辞書を引きながら悪戦苦闘していると、隣のオバチャンが、助けてくれると言う。嬉しいが、困った。でも、せっかくだから助けてもらうことにした。
 日常、英語に慣れるようにという意味もあり、なるべく英語の歌を聴くようにしているし、映画も字幕を借りることにしていた。だから、ある程度聞き取りはできるが、問題は単語が分からない。また、文法が昔のことなので簡単なことでも忘れている。そのオバチャンと悪戦苦闘したが、分からないので、フライトアテンダーを呼ぼうとピンポンを押したが、それに気付いたオバチャンが、「NO,NO」とそのピンポンを削除した。そしてどこが分からないの?とまた英語で説明をしてきた。結局そのオバチャンも根を上げ、周りを見回し、日本人らしき男性を呼びつけた。そして早口の英語でまくし立てて説明をした。そのオニイサンはオバチャンの英語を理解し、私に日本語で説明をしてくれた。結構イケメンのオニイサンで、胸にはJTBのバッチをしていた。親切にしてもらった替わりに、今度旅行するときにはJTBを利用しようと思った。
 今回の旅行は格安旅行なので、エコノミーを使った。半日も乗ることは死にそうだと言うことだけは分かった。ただ、海外に出ると日本がいかにおかしな国かということを飛行機内だけでも分かる。フライトアテンダーは男女比は半々で、年齢も高齢の男性も女性も居た。ニュージーランドは人権意識や、男女平等を推奨している国らしく、そういうのも反映しているかもしれない。男性に給仕をしてもらうととても高貴な感じを受ける。日本の特異さは、日本は飛行機に乗る性別を最初に設定し、その人たちにいかに快適に過ごしてもらうかということを前提に考えられ、作られているのかもしれないとも思った。もちろん、私のような立場の者は最初から除外されている。または、それが快適に思うように教育されている。だから、きれいな女性に接客してもらうのに快適さを感じた。でも、特別に扱われているようには感じなかった。
 そうやってこの旅行の一日目は過ぎていった。


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